ネットで人工皮膚(?)の情報を見つけ、入手できなかったシリコーンSLJ3266のかわりにM8012でやってみました。これといった結果はでませんでしたが、今回のを機に他の素材も混ぜてみたくなりました。
2008年09月08日 17時38分
ある日、いつものごとくネットの海を漂っていると何かの論文(?)を見つけました。そこにVP7550の文字を発見!
内容そのものは、主に人工皮膚の表面のことについて色々と書かれているものでしたが、そこには「深層はVP7550とSLJ3266を混合したもの」とあります。といっても、軟らかさを調節しやすいから、というのがこれを使っている最大の理由のようです。
一応、自分でも実際にやってみようと思ったので、今まで使ったことがないSLJ3266について検索してみるも、ネット上では扱っているお店がほとんどありません。
そこでお店に問い合わせてみると「SLJ3266はM8012とほぼ同じ」とのことなので、ネットでも手軽に買えるM8012とVP7550を混ぜて確かめてみることにしました。
ってか、こういうのって混ぜても平気なんでしょうか(汗笑)。少し不安ですが、やっぱりワクワクしますね。
2008年09月08日 17時38分
RTV-2 VP7550、ELASTOSIL M8012、はかり2、容器2、牛乳パック(容器として)、割り箸(混ぜ棒として)など。
それぞれの混ぜる割合が書かれていなかった(数値的には縦弾性係数が4.0×10-2MPaというらしいのですがよく分かりません、苦笑)ので、VP7550とM8012がそれぞれ、9:1、7:3、5:5の割合のものを作ることにしました。
普段と同じように、計量してよく混ぜた後、型に入れます。
硬化剤をどのタイミングで入れるのか迷いましたが今回は、それぞれに硬化剤を入れてから最後に合わせました。
今までシリコーンは単体で使うものだとばかり思っていたのですが、混ぜても特に問題はなさそうです(使用する硬化剤が一緒だからかもしれません)。
M8012は単体だと結構硬かったので、あたり前ですがVP7550単体よりも軟らかくなることは絶対ないはずです。
でも、第1号を試した時に、VP7550単体では強度が全然足らないことがわかりました(そもそもこの用途のためにあるわけじゃないですが、苦笑)。
VP7550(引張強さ0.4、引裂強さ>4)よりもM8012(引張強さ4.5、引裂強さ7)は強度があるようなので今回、混ぜることで「軟らかさ」と「強さ」がどのくらい変化するのか確かめたいです。
2008年09月08日 17時38分
硬化後、いじってみた感じです(比率はVP7550とM8012の順)。
強く引っ張ってもちぎれたりはしませんが、さすがに半々だと硬いですね。
強く引っ張るとちぎれました。この割合でもやっぱり硬いと感じます。
小さなキズがあったのかもしれませんが、カメラで撮る前に少し引っ張ったら、難なくちぎれてしまいました(苦笑)。まあまあ軟らかいのですが、この強さではダメです。
今回は試しませんでしたが、もしかしたら8:2の割合くらいがギリギリ許せる範囲なのかもしれません。
やっぱり、軟らかさと強さのバランスをとるのは難しいですが、今回は別のシリコーンと混ぜられることがわかり素材に幅が広がりそうなので、これは大きな収穫でした。